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2018/1/31 銘柄メモ-G-FACTORY(ジーファクトリー)-

 

最近調べたG-FACTORY(ジーファクトリー)について、メモします。 

主な業務内容

①店舗型サービス業(飲食店を中心とする)向けの物件のサブリース、内装設備リースなど提供している。

②その他、ウナギ専門店『名代 宇奈とと』の運営・ライセンス展開も手掛ける。

③加えて、株式会社遠藤商事・Holdings.が保有していた「ナポリ」、「ナポリス」の商標権者としてFC事業を展開している。

主力事業は①である。

業績推移 

【業績】 売上高 営業利益 経常利益 利益 1株益(円)
単14.12* 1,594 157 156 93 16.9
連15.12* 2,099 275 274 179 32
連16.12* 2,579 447 440 290 50
連17.12予 2,900 440 440 300 45.2
連18.12予 3,500 550 550 380 57.3

 

※ 予想は四季報2018新春号から 

指標(楽天証券より)  

時価総額  7099百万円

実績PER 21.40

予想PER 20.38

ROE 27.10

営業利益率 17.33

自己資本比率 46.44%

流動比率 264.47%

 

メモ

以下、同社に関し、ビジネスモデル、今期の動向等についてメモ 

1 主力事業 

同社の主力事業は、店舗型サービス業(以下、経営サポート事業という。)であり、経営サポート事業は次の3つに分類される。

① 物件情報サポート

② 内装設備サポート

③ まるごとサポート

 

①物件情報サポート

①物件情報サポートは、出店希望者への物件のサブリースおよび造作設備の売買を業としており、好⽴地かつ地下1階・1階・2階が対象物件となる。

物件のサブリースがサービスの中心とするため、ストック事業としての性格が強く、売上高ストック比率は80%を超えている。

 

②内装設備サポート 

②内装設備サポートは、フロー型とストック型に大きく分かれる。

<フロー型>

フロー型はリースサポートという名称のサービスであり、これは顧客の求めに応じて同社が調達した設備を、リース会社を通じて顧客にリースする事業である。

このサービスの過程では、調達設備はいったんリース会社に売却される。

そして、ジーファクトリーの説明では、リースサポートのサービスでは、「売上がほぼ売却益であることから利益率が⾼い⼀過性の利益とな」るため、見かけの利益率は高い。

<ストック型>

一方の、ストック型は、Gリースという事業であり、同社が調達した設備を、同社がリースする事業である。

フロー型との大きな違いは、リースの主体がジーファクトリーとなる点である。

フロー型のリースサポートと異なり、設備売却時の一過性の利益ではなく、リース期間を通じて、利益を回収する仕組みになる。

③まるごとサポート

③まるごとサポートは、顧客に対して、上記①物件情報サポート及び内装設備サポートをワンストップで提供するサービス。

⽉額リース料が出店に伴う費用を含んだパッケージとなり、開店に必要な場所・設備がリースで提供される。

これらの仕組みについては、次の記事に詳しい。

企業分析:3474G-FACTORY(4.0) : すぽさん投資ぶろぐ

 

動向 

以下、今季の動向・来季の同社の状況等を確認する。

1 Gリースへの切り替え戦略

同社は、内装設備サポートにおけるフロー型事業(リースサポート)をストック型事業(Gリース)に切り替え、ストック収益の増加による収益の安定を戦略(以下、Gリース戦略という。)の柱の一つにしている。

この戦略は、リースサポート売上時に生じる一過性の営業利益を、リース期間(複数年)に分散して回収することを内容としており、戦略推進による転換期には、営業利益率が下落する。

その反面、複数年ストック的な売り上げが上がる。また、複数年に渡る視点で見れば、フロー性のリースサポートより、Gリースの方が営業利益の上乗せが期待できる設計にしているものと思料される。

 

2 Gリース戦略がうまくいっているか 

ただ、今季、同社は、主要取引先の倒産への対応に経営資源が奪われ、特に、上半期において辛酸をなめた。

第2四半期決算時点において、前同期に比して売り上げは約9パーセント伸びているものの、営業利益は16%減となった。

この過程において、Gリース戦略への切り替えは滞っているように思われる。

そもそも、Gリース戦略は、転換期の営業利益率の下落を伴うものであるから、今季第3Qまでの営業利益の減少が、リースサポート→Gリースへの切り替えによるものであれば、経営戦略によるものと評価できる。

しかし、次の貸借対照表のリース投資用資産の推移をみると必ずしもそうとは言い切れない。Gリース戦略の基盤になると思われる同社のリース投資資産は、減少している。

①平成28年12月期通期決算時 

485,745(千円)

②平成29年12月期第一四半期決算時

379,137(千円)

③平成29年12月期第二四半期決算時

331,514(千円)

④平成29年12月期第三四半期決算時

280,959(千円)

平成28年12月期通期決算時の決算説明資料において、同社は、次のように述べていた。

「内装設備においては顧客とリース会社のマッチングビジネス(フロービジネス)であったリースサポートが中心であったが、今期より公募調達資⾦5.4億円の本格投入による自社リース(ストックビジネス)であるGFリースへの取組みを加速」

また、具体的な数値目標として、リース資産取組額を4.8億円から9.6億円に増やすとも述べていた。

しかし、上記の様なリース投資用資産の推移をみると、Gリース戦略が推進されているか、疑問符が付く。

上半期は取引先の倒産の影響が大きいとしても、第3Qに入っても改善傾向にない。

こうなると、Gリース戦略は来期に持ち越しとなる可能性が高い。

 

3 東南アジア進出の基盤づくり 

また、今季、Gファクトリーは東南アジアでの事業推進を目的に、クールジャパン支援機構からの出資を得た。

クールジャパン支援機構及びジーファクトリーからは、今月、東南アジア展開のため、同連結子会社「GF CAPITAL PTE.LTD」へそれぞれ200百万円(合計400百万円)の出資がなされている。

クールジャパン支援機構の出資による資力の増加、ブランド力の向上は、長期的に見て同社にプラスとなるものと思われる。

しかし、その反面、来期において、同社は、東南アジアへの事業展開推進のための基盤づくりのための支出・先行投資を免れない。出資金だけもらって、何も投資しないと言う訳にはいかない。

そして、上記400百万円全てでないにせよ、当該キャッシュが東南アジア展開の基盤づくりに使用される公算となる。

この400百万円という金額に対して、Gファクトリーの直近の営業利益は次のとおりである。

平成28年12月期(通期) 447百万円

今期予想営業利益 500百万円

同社の直近の営業利益の金額を考慮すると、東南アジア展開への先行投資が、目先の業績に与える影響は小さいとは言い難い。

4 来季の業績 

来期、同社がGリース戦略を維持するとすれば、同社は、Gリース戦略とアジアの事業展開の基盤づくりを同時並行的に行うこととなる。

そうなれば、来期の営業利益率の下落は避けられず、その下げ幅も小さなものではないと思料される。

上記に述べたように、Gリース戦略により、営業利益率が下がることに加えて、東南アジア進出のための先行投資が必要となるためである。

そして、戦略的投資、先行投資による一時的なものとはいえ、営業利益の減少ないし消滅を予想する決算報告が市場に嫌われるケースは往々にして存在する。

この不安のもとでは、今年2月の決算をまたいで、その保有を継続することは控えるのが無難かと思われる。

方針 

なお、同銘柄の株価は、今期、取引先破綻の影響から、成長期待に比して上値が抑えられており、仮に上記不安が懸念に終わる場合には、株価の大幅な上昇が見込まれる。その時は速やかに買いに入りたい。

また、決算後、上記検討内容が当たったとしても、営業利益率の低下は、安定成長戦略、海外先行投資によるものであって、中期的・長期的には業績向上の下地となる。したがって、決算後を含めて、来期中に大きく株価が下がれば、積極的な買いを検討することとなる。

 

※ 2018年2月13日追記

本日、ジーファクトリーについて決算発表があり、会社の今期予想営業利益は、前期比15%減となるとの見通しが示された。今期、減益となる見通し自体は想定のとおりとなったが、減益幅はそこまでではなかった。今後は、同銘柄の動きを見守りつつ、株価が著しく下がるようであれば、購入を検討したい。

 

※ 2018年2月19日追記

相場メモ作成しました。

参考:2018/2/19 相場メモ(G-FACTORY(ジーファクトリー)) - 株ROM