機知なき故に法を見る

世の中の出来事が法律的にどうなっているのかを考えるブログです。

ギャンブル依存症対策法案

いわゆるカジノ法案の成立を受けて、ギャンブル依存症対策をどうするのかというのが喫緊の課題となっています。

 

小西洋之参議院議員のギャンブル依存対策作基本法

民進党小西洋之参議院議員が、ギャンブル依存症対策基本法と題する法案を立案しています。

いまさら遅きに失するのでは、との批判もあるようですが、現にギャンブル依存症対策を目的とする法律がない状態においては、こうした立案を行い、発表すること自体には意義があるといえます。

 

法案の内容は?

そこで、法案の内容についてみてみましたが、ギャンブル依存の方を支援するという方針はよいものの、その具体策は極めてあいまいです。

法案では、同4条では、国は、前条の基本理念にのっとり国は、ギャンブル依存症対策を総合的に定し、及び実施する責務有すると定めていますが、国が定めるべきギャンブル依存症対策への具体的言及はありません。

基本法という性質上、依存症対策ガイドラインみたいなものが規定されないといのは理解できるところですが、こここそがギャンブル依存症対策の中核になるはずですから、この点に触れられていないのはさみしい限りです。

 どうせなら依存症対策として考えられる具体的な対策を示してほしい。野党なんだから、思い切ってだせよと

具体性に欠ける

 同法案の内容は、ぶっちゃけた話、国や地方自治体、医師などがギャンブル依存症対策についてちゃんと取り組むべきだよね、という理念を示したものにすぎず、具体性に欠けています。

ギャンブル依存症の認定を誰がするのか、

認定に際して、本人の意思は不要なのか、

本人の意思に反する措置入院のような対応がとれるのか

こうした点が示されていない以上、具体性に欠けると評価せざるをえません。

ギャンブル依存症よくないよね、国、自治体で対策に取り組もうね、医師も協力してね、なんてことは誰でもいえるわけです。

少なくとも、パターナリスティックに依存症対策を行えるのか、はっきり示しいところ。